はじめに

花は季節を感じさせてくれますね。各月の花についてその花の名前の由来、栽培法、花について私の感じたことなど特にテーマを決めずにいろいろ自由に書いていこうと思います。 お花の好きな方・興味のある方、どうぞ読んでみてくださいね。

まず初めのページはこのお店の名前・エルムについてです。店名を決める時は何にするかずいぶん迷いました。 いくつか候補があったのですが「エルム」と決めたのは、短くて覚えやすいこと、そして何となく語感が優しくて素敵な感じがしたからです。 たいした根拠もなく、いい加減な決め方でしたが、なかなかいいと本人は気に入っています。

エルム(elm)と言うのは英名で、日本語では「楡(ニレ)の木」のことです。楡の木は30メートル以上の落葉広葉樹だそうです。 「だそうです」と言うのは、実を言うと私は実物を見たことはないのです。写真ならあるのですが。いつか是非見てみたいと思っています。

北欧の神話では、ニレの木から最初の女が生まれ、その夫はトネリコから生まれたとされているそうです。トネリコは小さいのは花屋さんでも見かけますね。 もちろんトネリコも高木になるのですが、枝といい、葉といい、何となく優しい感じがします。たくましい大木のニレの木を女性になぞらえた北欧の風土というのは面白いなと思います。 旧約聖書の「女性は男の肋骨から作られた」という話よりずっといいじゃないですか?ニレとトネリコの木は地中奥でつながっていて、根のわきから湧き出る泉の水には知恵と賢さが隠されていると言われているそうです。 そして花言葉は「尊厳」、巨木にふさわしいですね。

私が何となく優しい語感と思って決めたエルムですが、実際はなかなかたくましい木なんですね。でも、それもまた素敵なことと思いませんか?

先日、知らない方からメールでエルムってどんな花ですか?と聞かれました。もしご存知の方がいらしたら教えて下さい。
<参考図書>
「園芸植物名の由来」 中村 浩 著(東京書籍発行)
「花の名物語100」 ダイアナ・ウェルズ 著(大修館書店発行)
「花づくり園芸館」 (小学館発行)

プリザーブドフラワーの店・エルム (c) 2002-